なぜ、賢い人が集まると愚かな組織ができるのか

なぜ、賢い人が集まると愚かな組織ができるのか―組織の知性を高める7つの条件         カール・アルブレヒト 著

すごく刺激的なタイトルだが、自分の経験でも思い当たるところが

たくさんあったので思わず買ってしまっていた。

IQの高い人達が集まって一つの組織を作っても、その組織自体のIQは個人のIQの和にはならない。

なぜなら、多くの使われずに消えていくパワー(エントロピー)が発生するからだ。

それを生みだす原因をつきつめるには、組織も一人の人間だと考えれば分かりやすい。

結局、個人にも無意識の領域や暗黙知があるように、組織にも自然発生的に無意識や暗黙知ができる。

それは、組織ができて時間と共に形成されるのではなく、組織ができた瞬間からできるのだろう。

こうした無意識や暗黙知には、良い面と悪い面があり、どうすれば良い面を伸ばすことができるのかが、この本には書かれている。

それを組織における7つの知性(OI)として順に解説している。

かっこのいい言葉が並んでいるので、それなりに勉強した気になる本だと思うが

いかんせん、それだけで終わってしまいそうになる本でもあるような気がする。

基本的なことは押さえていると思うので、チェックするには十分だろう。

これを一気に全部やろうとすると無理があると思うので、

自分の組織でも順番にチェックしてみてはどうだろうか?

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