スイス人銀行家の教え

スイス人銀行家の教え―お金と幸せの知恵を学ぶ12のレッスン             本田 健 著

前作「ユダヤ人大富豪の教え」に続く物語になっている。

前作でユダヤ人の大富豪であるゲラーさんに教えを乞うたケンが

ゲラーさんの紹介で、スイスの銀行家であるホフマンさんに会い、お金について学ぶというストーリーになっている。

前作よりもさらに突っ込んで、自分の過去や先祖にまでさかのぼって

お金と人生に対して、自分はどのように関わるのかというパターンを見つけて考えさせる内容になっている。

言い換えると、前作よりも更に深く考える内容になっているという感じだった。

前作同様、非常に読みやすい物語と文体で、主人公のケンがホフマンさんから教えてもらったことを

理解するために使う比喩も私にとってはピンと来るものが多く、共感を持って読むことができた。

読むだけでなく、読んで考えるための本として読めば、この本から得られる価値は計り知れないものになるだろう。

本田健さんの伝えたいことは非常によく分かるし、正しいことなのだろうとは思う。

しかし、表面的なことだけを理解したつもりになってしまうと、たくさんの勘違い野郎が出るような気がする。

そういう意味でも、物語として「あ~良かった。感動した。」で終わらせてしまってはいけない気がする本だった。

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