大きなケーキは人にゆずろう

大きなケーキは人にゆずろう―お金持ちになるための“母の教訓”      バーバラ・コーコラン 著

何の取り柄もない普通の女性だった著者が失恋を機に決心をして

ニューヨークの不動産業界で独立しトップにまで登りつめるサクセスストーリー。

こう書くとドラマのように思うかもしれないが、本当にドラマチックに物語のように話が進んでいく。

しかし、この本の面白いところは、ビジネス上のトラブルが起こった時に

著者が子供の頃に母親から言われた教訓を思い出して

その教訓をもとにトラブルを解決していくといところだ。

その教訓も決して聞いたこともないような事ではない。むしろ普通に言われる事だと思う。

しかし、その教訓をただの子供の頃に聞いた母親の小言と思うか

人生の教訓だと思って活かすかによって大きく結果が違っているのだろう。

もちろん、この母親が子供に話していることはすばらしい話なのだが……。

自分もいろいろな人の話を聞くが、それを活かすも殺すも

自分の選択次第だと、あらためて気付かされる一冊だった。

とにかく、自分でビジネスを起こそうと思っている人にはお勧めの本。

最後に著者は会社を売却するのだが、売却後に銀行口座の金額を見て

本当に夢がかなったんだと実感する。  そして、母親に電話して話をする。

そのシーンをイメージすると、サクセスストーリーのラストシーンって

きっとこんな感じなんだろうと感動で胸の奥がジーンと熱くなった。

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