「武」             甲野 善紀、井上 雄彦 著

知る人ぞ知る古武術の大家である尊敬すべき甲野先生と

漫画「スラムダンク」や「バガボンド」などでお馴染みの井上氏の対談。

井上氏が「バガボンド」で描いている宮本武蔵を始めとする

江戸時代の武道の達人や武道そのものに対して

井上氏が質問をし、甲野先生がそれに応える形で進んでいく。

特に、はじめの方の河野先生の武術に関する考え方は、一見、矛盾しているし哲学的だが

本質的なことを言っているなと直感的に分かる内容で、興味深い。

また、完成形を残すのではなく、後進のためにあえて恥ずかしいが

過程を見せるというのも、ヒントをもらったような気がした。

他にも、具体的な体の使い方について触れられているのだが

武術としてではなく、スポーツに応用して解説していたりするので、非常に面白かった。

とにかく、甲野先生は自分の会いたい人リストの上位にいる方なので、

絶対に直接お会いして、お話をうかがってみたいと強く思う。

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