海辺のカフカ〈下〉

海辺のカフカ〈下〉    村上 春樹 著

珍しく、同じ小説を上下に分けて紹介します。

自分はフォトリーダーなのですが、基本的に小説は

フォトリーディングを使わずに読みます。

氏の小説が大好きですし、読んでいる時間はその世界観に

どっぷりと浸っていたいので、時間を気にせず一行一行を

大切にしながら読む事にしています。

そんな時間がとても優雅に感じられて、そんな気持ちさせてくれる

氏の小説がますます好きになるのです。

この物語も下巻に入ると、バラバラだった人達や時間が

徐々に収束し始めます。それは、楽しくもあり、

逆に、減っていくページを見ると残念にも思えます。

こんな感覚にさせてくれる本はそうそうありません。

不思議な取り合わせや登場人物も出てきますし

徐々に物語の中のメタファーが何を表しているのかも

明確になっていきます。

この作品で始めての氏の作品を読むと

もしかしたら、戸惑うかもしれませんが

時間を置いて、もう一度読んでみると染み入る様な

感覚が湧き起こってくるかもしれません。

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