神女(シャーマン)誕生  285

神女(シャーマン)誕生     松堂 玖邇 著

タイトルからして怪しい本ですよね……。

シャーマンというタイトルですから、何か不思議な世界の

ことについて、いろいろ書いているのかと思いきや、

一人の女性が人生の天命としてシャーマンになることを

悩みながらも受け入れていくという話なのです。

そして、その主人公は著者自身です。

この本が面白いのは、ある一人の人がエゴも欲望もある人間として生まれ、

自分のような普通の人と同じように悩んだり、苦しんだりしながら

自分の天命を受け入れる成長の過程を読み取れるところです。

こういった人というのは、生まれながらに悩みも苦しみもなく

力を発揮していくのかと思っていましたが

それは大間違いで、不思議な能力を持っているからこそ

悩む事もありますし、苦しむこともあるということを知りました。

そして、その苦しみは普通の人では克服できないのかもしれません。

それを知っただけでも充分、この本を読んだ価値はあると思います。

この本で、著者は最後の修行に三輪山へ登ります。

自分も登ったことがあるのですが、非常に大変な道のりです。

息はあがるし、足は痛いしで、途中で何度も降りようと思いました。

でも、何とか上り続け、頂上に近づいた途端に

今までの苦痛が嘘のようになくなったのを覚えています。

何か不思議なパワーのある御山なのでしょうね。

下りは何の苦労もなく、楽々とおりる事ができました。

こうした分野に興味のある方は、この本を読んでから

三輪山へお参りに行かれてはどうでしょうか?

きっとパワーをもらえると思いますよ。

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