営業の達人が書いた本も結構好きな部類の本でよく読んでいる。
しかし、この本は世界一しかもギネスブックにまで載っているという
車のセールスマンが書いた、自伝＋セールスマニュアルだ。
始めは著者の子供時代から書かれているが、かなり悲惨な状況だったようで
兄弟がいるにも関わらず、父親に自分だけがいつも暗い地下室に連れて行かれ折檻を受けていたらしい。
また、イタリア（シチリア）系だということで差別されたり、ろくな仕事にも就きにくかったようだ。
さらに、若い時には仲間とバーに夜中侵入して盗みを働き警察に捕まったり
やっとまともに働けて順調かと思ったら、ほとんど詐欺のような話にひっかかって
大きな借金を抱えてしまったりと、本当に踏んだり蹴ったりの人生を送っている。
しかし、どうしても生活費が必要になって偶然飛び込んだ車のセールスの世界で
セールスマンとしてドンドン成功を収めていき、ついには１５年間で１３００１台もの車を売ってしまう。
この話だけでも十分面白い物語だが、彼がなぜ成功を収めたかを事細かに説明してくれている。
見込み客の見つけ方から、その管理の方法、セールトークのテクニックやプレゼン、デモの方法に至るまで
車のセールスをしている人なら、今すぐ誰でもがすぐに真似できるように書かれている。
もちろん、セールスという分野においては、どの分野でもすぐに応用できることがたくさん書いてある。
とりあえず、店頭で物品をセールスする仕事についている人の必読書だろう。