箱―Getting Out Of The Box      ジ・アービンガーインスティチュート 著

基本的にビジネス書の分類になっているが

夫婦や恋人同士、家族、親子、同僚といったあらゆる人間関係において

根本的な問題を認識できるので総合的なコミュニケーション書と言った方がいいだろう。

自分を主人公に置き換えて考えてみると思い当たる節がたくさんあり

自己欺瞞や自己正当化といった言葉が抵抗なく入ってくる。

物語になっているおかげで非常に入りやすくなっていると思う。

人間は本能的に自分を一番大切にするので、まず自分を守ろうとする。

その手段として自分を鍛えて強くなろうとしたり、

他人に負けてはいけないと頑張って無敵でありたいと願うところがある。

しかし、自分を守るために周りを敵にしないという方法もある。

周りに敵がいなければ、それも別の意味で無敵の状態なのだ。

結局、自分では自分が見えていないということに気づかないと問題は何も解決されることがない。

このレビューを読んで「そんなことはない」と思ったなら是非、読んでみて欲しいと思う。

自分もそう思いながらこの本を読み進めたが見事にそういった疑問に答えながら物語が進み、

それに伴って自分の理解も進んでいくようにできている。

素晴らしい本だった。かなりお勧め!

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