幸之助翁の心の広さと理想の未来を見る広さと先見性に
ひたすら感動させられる１冊だった。
私的なことではなく国のため世の中のために２００年先のことを平然と語る人が
どれほどこの日本…いや世界にいるだろうか？
そうかと思うと人間一人一人を大切にし、その人のもつ能力を引き出す厳しさと優しさ。
数々のエピソードから松下幸之助という人物に魅せられて自分の能力を開花させた社員達が登場する。
そうした社員がいたからこそ昔の松下電器は強い会社だったのだろう。
だから今は……。
数々の苦難を乗り越える強靭な意志と実行力にも感服させられる。
難しいことを抜きにして松下幸之助翁という経営の神様がいかに素晴らしい方であったかを
客観的にゆっくりじっくり噛みしめることができる本だと思う。