非エンジニアでもできたWebサイトのSEO改修|WordPress最適化の実践レポート…(1/5)

第1回|まず「相談」から始まった——“LLMでも選ばれるサイト”って何? 私はどこから動けばいい?

はじめに:この記事の出発点

この記事は、非エンジニアの私が、WordPressサイト(unicus.top)をLLM(AI検索)でも“見つけられ・引用される”形に整えた実録です。
実は、LLMのSEOはずっと前から気になっていました。とはいえ、難しすぎるならやらない、結果があいまいなら様子見という現実的なスタンスでした。
今年に入って、技術やツールの情報が出揃い、方法論も“ある程度確立”してきた感触があり、ChatGPTに相談。思っていたよりハードルが高くないと分かったので、重い腰を上げて取り組み始めました。
「同じ迷いを持つ人の背中を押せるかもしれない」——そんな気持ちで、やり取りも失敗も含めて公開していきます。

1. 相談の背景:従来SEOの“順位”だけで十分なのか

従来は「検索順位」で成果を見てきました。ただ最近は、GoogleのAI Overviews(AIO)や各種AIによる回答がユーザーの目に触れる機会を奪う場面も増えています。
私はそこで疑問に思いました。「LLMにも“SEOっぽい”考え方はあるの? 何を直せば、うちのサイトが選ばれるの?」

(会話)
「“LLMでも選ばれる”って、具体的に何を指すんだろう?」
AIAIの回答に載る/引用されることです。順位の代わりに、掲載と引用を見ます。」

ここでまず言葉のズレが生まれます。私は「順位」を求めがち。ChatGPTは「掲載・引用」という新しい物差しを示します。

2. 指標の話:順位の代わりに“載ったか/引用されたか”を数える

“測れないことは続かない”。私は具体的な指標が欲しかった。ChatGPTが提案したのは3つです。

  • AIO出現率:用意したクエリ集合のうち、AI Overviewsが表示された割合
  • 自社AI引用率:その回答の引用リンクに unicus.top が含まれた割合
  • AIリファラ流入(GA4):perplexity.ai / copilot.microsoft.com / chat.openai.com / gemini.google.com / claude.ai などからの実アクセス

(会話)
「“AIO出現率”って、要は“その検索でAIの回答が出たか”の割合ね。」
AI「はい。そして“自社AI引用率”が、ChatGPTのサイトが回答内で参照されたかの割合です。」
「クリック後の成果はGA4で見る、と。」

最初は単語が多くて混乱しましたが、「順位の代わりに“載る率”と“引用率”」と日本語に言い換えると腹落ちしました。

3. いまのサイトをどう診断し、何から整える?

私は「いますぐ何を確認すればいい?」と聞きました。ChatGPTが示したのは土台の4点でした。

  1. XMLサイトマップが配信されているか(/sitemap_index.xml が開くか)
  2. robots.txtでAIクローラ方針(GPTBot/Google-Extended/PerplexityBot/ClaudeBot 等)を明記
  3. IndexNowで更新を検索エンジンへ即時通知(Bing等)
  4. 構造化データで“意味”を明示(Site representation/Article/FAQ/HowTo)

(会話)
「“構造化データ”って、正直ピンと来ない。」
AIAIや検索が読みやすい“注釈”です。記事はArticle、Q&AはFAQPageのように“意味ラベル”を付けます。」
「“注釈”と言われると分かりやすい。」

ここで私は、「意味をラベル化して伝える」のがLLM対策の核だと理解しました。

4. 私は非エンジニア。WordPress(Mac)で、どう進めれば迷わない?

「一気に全部」だと混乱します。そこで、“壊さない順番”で一手ずつ進める方式で合意。

ChatGPTが示したロードマップ(全10ステップ)は以下でした(この連載の骨格になります):

  1. Yoast導入/AIOSEOから移行(※併用NG)
  2. メタ情報のインポート(タイトル・説明の継承)
  3. XMLサイトマップ配信を確認
  4. robots.txt整備(AIクローラ方針/Sitemap行)
  5. IndexNow導入(Enable/鍵ファイル/手動送信テスト)
  6. Site representation 設定(Organization名・ロゴ)
  7. 投稿で Article(BlogPosting) が出ているか確認
  8. FAQ(YoastのFAQブロック)でFAQPageを出力
  9. GA4探索でAIリファラ可視化(“ページの参照元 URL”+正規表現)
  10. AIOトラッカー導入(母集団クエリを登録/AIO出現率・引用率を自動観測)

(会話)
「10個いっぺんは無理(笑)。」
AI一手ずつやりましょう。あなたが“完了”と返したら次へ進みます。」

5. Yoastにする? Rank Math? それともこのまま?

ここは意思決定の小さな山場でした。私はAIOSEOを使っていましたが、ChatGPTはYoastを推しました。理由は迷いにくさ長期運用の安定性
私は“同時併用はNG”という注意点が気になりましたが、“壊さない順番”(先にYoast導入→AIOSEO停止→Yoast有効化→インポート)で進めるなら問題ないと理解しました。

(会話)
「じゃあ、移行で。壊さない順番で付き合って。」
AI「もちろん。」

6. 今日いちばん迷ったところ(ChatGPTの説明が難しかった点)

振り返ると、半分は理解、半分は迷子でした。特に迷ったのはここです。

  • “AIO出現率・自社AI引用率”という新しい指標のイメージがつくまで時間がかかった
  • “構造化データ”の感覚が曖昧(「注釈」という言い換えでやっと理解)
  • LLM対策とGA4の役割分担AIOの表示/引用はGA4では見えない)の線引き

ただ、言い換えを重ねて私の言葉に置き換えられた瞬間、霧が晴れたのも事実です。

FAQ(YoastのFAQブロックとして貼り付け可)

Q1. “LLM向け”って、何をやること?
A1. AIが読みやすい断片(FAQ/HowTo/定義・手順)を構造化し、更新を通知し、掲載・引用・流入を測ることです。

Q2. “順位の代わりの数字”は?
A2. AIO出現率(AIが回答を出す割合)と自社AI引用率(回答の引用に自社が入った割合)を母集団クエリで追います。

Q3. GA4だけではダメ?
A3. クリック後(滞在・CV)はGA4で見られますが、AIOの表示/引用は別ツールで把握します(役割分担)。

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