ファストフードが世界を食いつくす

ファストフードが世界を食いつくす     エリック シュローサー著

マクドナルドを始めとするファストフードの裏側を暴いた本です。

ファストフードと言えばアメリカ文化の象徴のようなものであり

ハンバーガーと言えばアメリカの国民食のようなものではないでしょうか?

自分も嫌いではないのですが、この本を読んだら

とてもじゃないけど、2度と食べたくなくなくなってしまうような

ショッキングな内容でした……。

その材料となる食肉が一体どのような施設でどのような人によって

解体され加工されているのかという実態が書かれています。

詳しくは書きませんが、離職率100%の職場で起こる

低いモラルの解体作業と不衛生な環境で加工される病んだ牛の肉が

健康に良いはずがないのは、自明の理ですよね。

しかし、多国籍企業として大きな経済力を持つ事になった企業は

多額のイメージCMやディズニーなどのスポンサーになることで

子供たちの人気を集め、手軽さも手伝って親がファストフードを食べさせる……。

そして、その味を覚えた子供は、ずっとその味を求めてしまうんですね。

しかし、この味付けだって実は……というのを知ると恐ろしい事実が満載です。

また、政治的にも規制することが難しいのか、施設の検査や法律も

抜け穴がたくさんあって、何の役にも立たないのが実情だそうです。

(前)ブッシュ大統領時代は彼がテキサス出身で食肉業界にも支持基盤が

あったせいもあって、特にひどかったようですが

その後のクリントン政権でも結局大きな変化はなく、滅菌処理を施すように

規制が厳しくなったのですが、低温殺菌と称して実施されているのは

実は、放射線による滅菌処理という驚くべき内容なのですが、

国民の大多数はそれを知らないと言う更に恐ろしい状況なのだそうです。

アメリカのこととはいえ、他人事のようには思えないところが恐ろしいですよね……。

とにかく、ちょっとブルーになる本ですが

特に子供をお持ちの方は絶対に読んでみてください。

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