CES 2026開幕直前:AI家電から家事ロボットまで、注目の新製品が続々発表

世界最大の家電見本市CES 2026が2026年1月6日に開幕。サムスン、LG、Hisenseなど主要メーカーがAI搭載家電、超薄型テレビ、家事ロボットなどを発表。日常生活を変える新技術が続々登場しています。

CES 2026開幕直前:AI家電から家事ロボットまで、注目の新製品が続々発表

世界最大の家電見本市「CES 2026」が、2026年1月6日に米国ラスベガスで開幕します。開幕前の週末から、サムスン、LG、Hisenseなど世界的な家電メーカーが次々と新製品を発表しています。今年の見本市では、AI(人工知能)を活用した家電製品、従来の常識を超える薄型テレビ、家事を代行するロボットなど、私たちの日常生活を大きく変える可能性のある技術が数多く展示される予定です。CESとは、毎年1月に開催される世界最大級の技術見本市で、数千人のジャーナリスト、アナリスト、業界関係者が集まります。今年は特にAI技術の実用化が大きなテーマとなっており、各社が「AIで生活がどう便利になるか」を競って提案しています。この記事では、開幕前に発表された注目製品や、会場から届いた最新情報をお伝えします。

サムスンが発表したAI搭載家電の数々

サムスンは1月5日に開催した「First Look」イベントで、家庭内のあらゆる機器にAIを組み込む戦略を発表しました。ロボット掃除機には液体のこぼれを検知する機能、テレビには映像を高画質化する機能、スマート冷蔵庫には料理のレシピを提案する機能など、AI技術を幅広く活用しています。

特に注目されたのは、健康管理に関する取り組みです。サムスンは、家電製品を通じて病気の早期兆候や認知症の予兆を検知する技術を紹介しました。会場では、この健康検知機能の説明中に観客が最も静かになり、技術の重要性が共有された瞬間があったと報告されています。ただし、過去のCESで人気を集めたボール型ロボット「Ballie」は今回登場しませんでした。

LGの超薄型「壁紙テレビ」が復活

LGは、かつて発表していた「Wallpaper TV(壁紙テレビ)」の新モデルを披露しました。このテレビは、ガラスパネルに貼り付けられるほど薄い設計が特徴です。新モデルは処理能力が向上し、165Hzという高いリフレッシュレート(画面の書き換え速度)を実現しています。リフレッシュレートとは、1秒間に画面が何回更新されるかを示す数値で、数値が高いほど動きの速い映像が滑らかに表示されます。

さらに、Zero Connect技術により、ケーブルなしでワイヤレス接続が可能になりました。これにより、壁に設置する際の配線の煩わしさが解消されます。LGは正式な価格と発売日をまだ発表していませんが、同社の他のプレミアムOLEDテレビと同程度の価格帯、つまり2,000ドルから20,000ドル(約30万円から300万円)程度になると予想されています。

家事を代行するロボット「Onero H1」が登場

スマートホーム機器メーカーのSwitchBotは、家事を代行するロボット「Onero H1」を発表しました。このロボットは車輪で移動し、洗濯物をたたむ、皿を洗う、料理をするといった家事をこなします。視覚認識と触覚フィードバックを使って環境を学習し、物をつかむ、押す、開けるといった動作を実行できます。

触覚フィードバックとは、ロボットが物に触れたときの感触を感知する技術のことです。例えば、卵のような壊れやすい物を持つときは優しく、重い鍋を持つときは強く握るといった調整が可能になります。SwitchBotは「近日中」に市場投入すると発表していますが、具体的な発売日や価格はまだ明らかにされていません。

手のひらサイズの電子書籍リーダー「DuRobo Krono」

DuRoboは、ポケットに入るサイズの電子書籍リーダー「Krono」を発表しました。小型の電子書籍リーダーが注目を集める中、Kronoは128GBという大容量ストレージを搭載しています。これは、文書、アプリ、音声録音、そして何千冊もの本を1台に保存できる容量です。

現在、予約注文を280ドル(約4万2千円)で受け付けており、1月中に出荷予定です。従来の電子書籍リーダーであるKindleやRemarkable Paper Proの代替品として、より多機能な選択肢となる可能性があります。

Withingsの新型スマート体重計が高血圧リスクを検知

フランスの健康技術企業Withingsは、第2世代の「Body Scan 2」スマート体重計を発表しました。この体重計は、体重だけでなく、心臓の反応性や高血圧のリスクなど、さまざまな健康指標を測定できます。測定されたデータは専用アプリで分析され、問題のある指標を改善するための具体的なアドバイスが提供されます。

Withingsは、Body Scan 2で使用される一部の測定機能について、米国食品医薬品局(FDA)の承認を申請中です。FDAの承認とは、医療機器として安全性と有効性が認められることを意味します。承認されれば、家庭用の体重計でありながら、医療レベルの健康管理が可能になります。

CES 2026で期待される技術トレンド

今年のCESでは、AI技術の実用化が最大のテーマとなっています。各企業は「AIが日常生活をどのように支援し、向上させるか」を具体的に示すことに注力しています。また、都市部の交通手段を超える新しい移動方法や、従来の仕様や形状、サイズを超えるテレビなど、革新的な製品が多数展示される予定です。

CES Unveiledと呼ばれるメディア向けプレビューイベントでは、AI搭載マッサージチェア、スマートグラス、ロボット掃除機、AI搭載のぬいぐるみやおもちゃ、血糖値モニター、ヘアカット機器など、多様な製品が展示されました。正式な開幕は1月6日ですが、すでに会場は技術開発者や愛好家で賑わっています。

できること・できないこと

今回発表された技術により、家庭内の多くの作業が自動化される可能性があります。例えば、ロボットが洗濯物をたたんだり、スマート冷蔵庫が在庫を管理して買い物リストを作成したり、体重計が健康リスクを早期に警告したりすることが可能になります。テレビでは、ケーブルなしで壁に設置できるため、部屋のインテリアを損なわずに大画面を楽しめます。

一方で、これらの技術にはまだ課題もあります。家事ロボットは発売時期が明確でなく、実際の性能や価格も未知数です。スマート体重計の医療機能はFDAの承認待ちで、承認されるまでは医療用途として使用できません。また、超薄型テレビは高価格帯になる見込みで、一般家庭への普及には時間がかかるでしょう。AI機能の多くはインターネット接続が必要で、プライバシーやセキュリティへの配慮も求められます。

私たちへの影響

このニュースは、新しい家電製品の購入を検討している消費者や、最新技術に興味のある方々に影響を与えます。CES 2026で発表される製品の多くは、2026年中に実際に購入できるようになる見込みです。

短期的な影響としては、今年後半から来年にかけて、AI機能を搭載した家電製品が続々と市場に登場するでしょう。特にスマート体重計や電子書籍リーダーのような比較的手頃な価格の製品は、早期に入手できる可能性があります。中長期的には、家事ロボットの実用化により、家庭内の労働時間が大幅に削減される未来が考えられます。また、健康管理機能を持つ家電が普及すれば、病気の予防や早期発見が容易になるかもしれません。

ただし、新技術の導入には慎重な判断が必要です。初期モデルは価格が高く、機能も限定的な場合があります。また、AI機能を使用する際は、個人情報の取り扱いやプライバシー保護について十分に確認することが重要です。購入を検討する際は、実際のレビューや評価が出揃うまで待つことも賢明な選択といえるでしょう。

出典:CES 2026 news: Live updates on TVs, smart glasses, robots, and more we’ve seen so far(www.zdnet.com)

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