Google、月額8ドルの「AI Plus」プランを米国など34カ国に拡大展開

Googleが2026年2月1日、月額7.99ドルのAI Plus プランを米国など34カ国に拡大。無料版より多くのGemini機能を利用でき、月額19.99ドルのProプランより安価。5人まで共有可能で200GBのストレージを提供。

Google、月額8ドルの「AI Plus」プランを米国など34カ国に拡大展開

Googleは2026年2月1日、AI機能を利用できる中間価格帯のサブスクリプション「AI Plus」プランを、米国を含む34カ国に拡大したと発表しました。このプランは月額7.99ドルで、最初の2カ月は50%割引となります。AI Plusは、無料プランでは物足りないが、月額19.99ドルのAI Proプランは高すぎると感じるユーザー向けに設計されています。このプランでは、Gemini 3 Proモデルへの強化されたアクセス、画像生成、動画生成機能などが利用できます。また、最大5人まで機能を共有でき、200GBのストレージが提供されます。AI Plusは2025年9月にインドネシアで初めて展開され、その後40カ国に拡大していました。今回の展開により、米国、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、イタリア、韓国、スペイン、スイスなど、さらに多くの地域で利用可能になりました。

AI Plusプランの主な機能と内容

AI Plusプランには、いくつかの重要な機能が含まれています。まず、Gemini 3 Proモデルへの強化されたアクセスが提供されます。Gemini 3 Proとは、Googleが開発した最新の大規模言語モデルのことです。このモデルは、質問への回答、文章の作成、コードの生成など、さまざまなタスクを高速かつ正確に処理できます。

画像生成機能では、Nano Banana Proという技術を使用できます。これは、テキストの説明から画像を自動生成する機能です。例えば、「夕日の海辺を歩く猫」と入力すると、その情景を描いた画像が作成されます。動画生成では、Veo 3.1 Fastという技術が利用できます。これもテキストから短い動画を生成する機能です。

さらに、Google FlowとWhiskを使った動画生成には、月に200クレジットが付与されます。無料プランでは100クレジットのみなので、2倍の量を利用できることになります。クレジットとは、動画生成サービスを利用するための単位のことで、1つの動画を作成するごとに一定のクレジットが消費されます。

NotebookLMという研究・執筆支援ツールも利用できます。NotebookLMは、文献の要約や情報の整理を支援するAIツールです。AI Plusユーザーは、より多くの音声概要やノートブックを作成できます。また、Chrome、Gmail、その他のGoogleアプリ内でGeminiを直接使用できる機能も含まれています。

背景と経緯

Googleは、AI機能へのアクセスを段階的に提供する戦略を採用しています。無料プランでは基本的な機能のみが利用でき、使用回数や機能に制限があります。一方、最上位のAI Ultraプランは月額250ドルと非常に高額で、企業や専門家向けの位置づけです。

この価格帯の間に位置するプランとして、AI Plusが2025年9月にインドネシアで初めて導入されました。その後、同年9月中にさらに40カ国に拡大し、今回の発表で米国を含む34カ国が追加されました。この段階的な展開は、各地域での需要を確認しながら、サービスの品質を維持するための戦略と考えられます。

AI分野では、OpenAIのChatGPTが強力な競合相手として存在します。OpenAIも同様の価格帯で複数のプランを提供しており、月額8ドルのChatGPT Go、月額20ドルのChatGPT Plus、月額200ドルのChatGPT Proがあります。Googleは、Gemini 3の性能向上により、ChatGPTに対抗できる製品を提供できると自信を示しています。

各プランの比較と選び方

Googleは現在、無料プラン、AI Plus、AI Pro、AI Ultraの4つのプランを提供しています。無料プランでは、Geminiの基本機能を試すことができますが、使用回数や機能に制限があります。ストレージは15GBのみです。

AI Plusプランは月額7.99ドルで、Gemini 3 Proへの強化されたアクセス、より多くの画像・動画生成クレジット、200GBのストレージが提供されます。最大5人まで機能を共有できるため、家族やチームでの利用に適しています。

AI Proプランは月額19.99ドルで、AI Plusのすべての機能に加えて、さらに高度な機能や優先アクセスが提供されます。頻繁にAI機能を使用するユーザーや、より高度なタスクを実行したいユーザーに適しています。

AI Ultraプランは月額250ドルと非常に高額ですが、最高レベルのアクセスと機能が提供されます。これは主に企業や研究機関、専門家向けのプランです。

できること・できないこと

AI Plusプランでは、日常的なAI活用が大幅に拡張されます。例えば、仕事のメールの下書き作成、プレゼンテーション資料のアイデア出し、プログラミングのコード生成などが、無料プランよりも頻繁に利用できます。画像生成機能を使えば、ブログ記事やSNS投稿用のオリジナル画像を作成できます。動画生成機能では、短い説明動画やプロモーション動画の素材を作成できます。

NotebookLMを活用すれば、複数の文献や資料を読み込ませて、要約や比較分析を依頼できます。これは学生や研究者、ライターにとって特に有用です。また、Chrome拡張機能により、ウェブブラウジング中に直接Geminiに質問したり、ページの内容を要約させたりできます。

一方で、AI Plusプランにも制限があります。月間の使用回数には上限があり、非常に頻繁に利用するユーザーは制限に達する可能性があります。また、最新の実験的機能や最優先アクセスは、AI ProやAI Ultraプランのユーザーに先に提供されることがあります。動画生成の品質や長さにも制約があり、プロフェッショナルな用途には不十分な場合があります。今後のアップデートで、これらの制限は段階的に改善される見込みです。

私たちへの影響

このニュースは、AI技術を日常的に活用したい個人ユーザーや小規模チームに大きな影響を与えます。これまで無料プランの制限に不満を感じていたユーザーは、月額8ドル程度の手頃な価格で、より充実したAI機能にアクセスできるようになります。

短期的な影響としては、無料プランからAI Plusへのアップグレード、またはAI ProプランからAI Plusへのダウングレードを検討するユーザーが増えるでしょう。特に、AI機能を試してみたいが高額なプランには躊躇していたユーザーにとって、AI Plusは魅力的な選択肢となります。最初の2カ月が50%割引となるため、試用期間として利用しやすい価格設定です。

中長期的な影響としては、AI技術の利用がさらに一般化し、仕事や学習、創作活動における標準的なツールとなる可能性があります。画像や動画の生成機能が手軽に使えることで、個人のコンテンツ制作能力が向上し、SNSやブログでの表現の幅が広がるでしょう。また、5人まで共有できる機能により、家族や小規模チームでのコスト効率的な利用が促進されます。

ただし、プランは月単位で変更可能なため、自分の使用頻度や必要な機能を定期的に見直すことが重要です。また、AI生成コンテンツの利用には著作権や倫理的な配慮が必要であり、特に商用利用の際には各サービスの利用規約を確認する必要があります。

出典:Is Google’s new $8 AI Plus plan worth it? How it compares to the $20 Pro subscription(www.zdnet.com)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です