StubHubが2025年12月、ChatGPT向けアプリを公開。会話形式でチケット検索が可能に。座席の日当たりや景色など詳細条件での検索を実現し、チケット購入体験を大きく変える可能性があります。
StubHub、ChatGPT向けアプリ公開で会話形式のチケット検索を実現
チケット販売大手のStubHubは2025年12月22日、ChatGPT向けの新しいアプリを公開しました。このアプリは、コンサートやスポーツ観戦、演劇などのチケットを会話形式で検索できる機能を提供します。従来のチケット検索では、イベントページを開いて座席表から選ぶという手順が必要でしたが、このアプリでは「今週末のカブスのチケットを探して」といった自然な言葉で検索できます。StubHubは、チケット販売プラットフォームとしてChatGPTのアプリオプションに参加した最初の企業の一つとなりました。この新機能により、ユーザーは座席の日当たりや景色といった、これまで調べるのが難しかった詳細な条件でもチケットを探せるようになります。チケット購入の体験が大きく変わる可能性を秘めた発表として注目されています。
会話形式で実現する新しいチケット検索体験
StubHubの新アプリは、ChatGPTとの会話を通じてチケットを検索できる「発見体験」を提供します。従来の方法では、特定の試合やコンサートのページを開き、座席表から選択するという固定的な手順が必要でした。新アプリでは、例えば「カブス対レッドソックスの今週末のチケットを探して」と話しかけるだけで検索が始まります。
検索結果が表示された後も、会話を続けることで条件を絞り込めます。「このシリーズで一番安いチケットは?」や「土曜日の試合で一番良い眺めの席は?」といった質問に対して、結果が即座に更新されます。価格と空席状況はリアルタイムで表示され、ChatGPTは会話全体を通じてユーザーの好みを記憶します。希望のチケットが見つかったら、StubHubのサイトに直接移動して購入を完了する仕組みです。
実際の使用テストで明らかになった詳細検索の威力
ZDNETの記者が実際にこのアプリをテストしたところ、その実力が明らかになりました。カロライナ・パンサーズ対シアトル・シーホークスの試合チケットを検索したところ、基本的な検索では従来と同様の結果が表示されました。しかし「一番安いチケットを見せて」や「もっと良い席が欲しい」といった条件追加も問題なく機能しました。
特に印象的だったのは、非常に具体的な条件での検索です。「どの座席が一番長く日光を浴びるか?」「シャーロット市街のスカイラインが見える座席は?」「カロライナ・パンサーズのベンチ真後ろの座席を見せて」といった質問に対して、ChatGPTは毎回適切なチケットを見つけ出しました。これらは実際にチケットを購入する際に考慮する要素ですが、従来は調査や内部知識が必要でした。この新しい検索方法により、まったく新しいレベルの洞察が得られ、購入プロセス全体が大幅に簡素化されます。
利用方法と対応環境
この新機能を使用するには、まずChatGPT内でStubHubアプリを接続する必要があります。デスクトップ版とモバイル版の両方で利用可能で、iOSとAndroidのChatGPTアプリに対応しています。デスクトップでは、ChatGPTのアプリページでStubHubを検索します。モバイルアプリでは、プロフィールページからアプリセクションに移動し、StubHubを探します。
アプリの接続が完了したら、ChatGPTとの会話の中でStubHubに言及するだけで、チケット検索が始まります。この機能は2025年12月22日時点で既に利用可能となっています。
できること・できないこと
このアプリにより、自然な会話形式でチケットを検索できるようになります。例えば、「今週末のコンサートチケットを探して」と話しかけたり、「座席からの眺めが良い席を見せて」といった具体的な要望を伝えたりできます。座席の日当たり、景色、特定のベンチやステージからの距離など、従来は調べるのが難しかった詳細な条件でも検索可能です。会話の流れの中で条件を追加・変更でき、ChatGPTが好みを記憶してくれるため、何度も同じ情報を入力する必要がありません。
一方で、実際の購入手続きはStubHubのウェブサイトで行う必要があります。ChatGPT内で購入を完結させることはできません。また、価格はStubHubの設定に従うため、定価より高い場合も安い場合もあります。イベントの人気度や需要によって価格が変動するため、必ずしも最安値で購入できるわけではありません。現時点では英語での会話に最適化されており、他の言語での利用については明示されていません。
私たちへの影響
このニュースは、コンサートやスポーツ観戦などのイベントに頻繁に参加する人々に大きな影響を与えます。チケット購入の手間が大幅に削減され、より自分の希望に合った座席を見つけやすくなるでしょう。
短期的な影響については、チケット検索の時間が短縮されることが期待できます。従来は座席表を見ながら一つ一つ確認していた作業が、会話形式で効率的に進められます。特に、座席の位置や眺めなど、細かい条件にこだわる人にとっては大きなメリットとなります。
中長期的な影響としては、他のチケット販売プラットフォームも同様の機能を導入する可能性が高いでしょう。AI技術を活用した会話形式の検索が、チケット業界の新しい標準になるかもしれません。また、この技術が他の商品やサービスの検索にも応用され、オンラインショッピング全体の体験が変わっていく可能性があります。
ただし、ChatGPTの有料プランが必要かどうか、すべての地域で利用可能かどうかなど、詳細な利用条件については確認が必要です。また、会話形式の検索に慣れるまでには、多少の学習期間が必要かもしれません。
