イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき       クレイトン・クリステンセン 著

何事も継続は力なりというのが、自分の信条でもあります。

目標を明確にして、小さなことを着実に積み重ねるというのは

大変素晴らしい事だし、特に日本では美徳とされていると思います。

ところが、企業経営においては、その真面目さが返って仇となってしまうことがあるのです。

それが、この本に書かれている「破壊的イノベーション」と呼ばれているものです。

技術的なレベルをいわゆるカイゼンで少しづつ進歩させていても

全く別の角度から思いもよらなかった方法で、あっという間にそれまでの技術を

時代遅れにしてしまうということは、よくあることです。

この本の中では、それをコンピューターのディスクドライブの技術が進歩する度に、

シェアのトップになる企業が変わっていったという例を挙げて説明しています。

確かに、一つの商品を作ってコストを下げたり、品質を上げることも重要なのですが

それだけでは、生き残れなくなっているということも事実です。

革新的なアイデアや技術を生み出せば、あっという間に逆転ができるなら

企業はその土壌と人材を育てるシステムを持っていなければ、生き残れないということになります。

そういった、破壊的イノベーションを生み出すために企業として

必要なこともこの本には書かれています。

個人の人生においても、破壊的イノベーションとカイゼンのバランスと流れを

見失わないように意識する必要があると思うので、そういった面でも学びがありました。

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