数字は確かに嘘をつかない。でも、実際には数字は嘘をつく?

マーケティングを生業にしていると数字は嫌でも付いて回る。
確かに数字はマーケティングにおいて様々な状況で判断の材料になる。
数字なしで施策の良し悪しを判断することはほぼありえない。

そこで、少し話は変わるが
最近、大きな銀行で採用が減らされるという話が出た。
銀行業務においてコンピューターが取って代わる仕事が増えたので
人手が必要なくなったことが原因だと言われている。

そして、多くの仕事がAIに取って変わられると言われている。
逆にAIに取って代わられ辛いのは、1対1でお客様と対面するような仕事か
デザイナーやアーティストのように指名で仕事をするケースだ。

この2つの事実と冒頭に書いた「数字は嘘をつかない」というテーマを考えると
数字に置き換えられることが比較的簡単な仕事ほどAIに取って変わられるということになる。

要は、人の感情や見た目やライフスタイルといった曖昧なものを数字にすることは難しいからだ。
もちろん、そういったものも数字にすることはできるだろう。
しかし、曖昧なものを数字にするときに根本的な考え方が間違っていると、
変換された数字は正しく曖昧なものを表していないことになる。

それを元に何を考えようとも
後に下される判断は全て間違いということになる。

ということは、数字も嘘をつくのことがあるのだ。

厳密に言うと数字が嘘を言っているわけではないが、AI化は間違いなく今後も進んでいくだろう。
そこには、元になる考え方が正しいという前提が必要になる。

考えの根本となるところの思考についてAIが人間を超えない以上は、数字だけを見て判断を下すということについてのリスクがあることを認識しておかなければいけないと思う。

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